私たちは、畜産技術情報の収集・発信を通じてわが国の畜産の発展と生活に必要な畜産物の安定供給に寄与することを目指しています。

ラム生産(肥育)の実際

ラム生産方式

スプリングラム(4~5ヵ月齢)分娩+哺育
離乳時までに体重40~45kgに達したものを出荷
舎飼仕上げラム(6~7ヵ月齢)分娩+哺育+肥育
離乳後、舎飼いで2~3ヵ月間肥育して体重50~55kgに達したものを出荷
放牧仕上げラム(7~8ヵ月齢)分娩+哺育+放牧
離乳後、放牧で体重45~50kgに達したものを出荷
放牧舎飼仕上げラム(9~12ヵ月齢)分娩+哺育+放牧+肥育
放牧後、舎飼で2~3ヵ月間肥育して体重50~55kgに達したものを出荷

肥育時の留意点

  1. 肥育開始時に内部寄生虫を駆除する。
  2. 個体間の食い負けを防ぐため、体の大きさによって群分けする。
  3. 配合飼料の給与量は徐々に増やす。
  4. 水を自由に飲めるようにする。
  5. 飼槽の給餌幅は1頭当たり20~30cmとする。

出荷時の留意点

  1. 尻の回りに付いている糞塊を除去する。
  2. 移動させるときは、棒でたたいたり、羊毛を引っ張らない。
  3. トラックへの積み込みが慎重に行う。

トラック積み込み頭数

肥育における飼料の設計

雄子羊の肥育に要する1日当たり養分量

注)日本飼養標準・めん羊(1996年版)

1日当たり飼料給与量の目安

乾草:オーチャードグラス(出穂期原物TDN50%,DCP6.5%)
配合:市販配合飼料(原物TDN76%,DCP12%)

注意

めん羊の場合、銅の中毒発生限界は牛に比べて著しく低い。
銅含量の高い配合飼料を使うと、銅中毒を起こす危険性がるので、いま一度配合飼料の銅含量をしらべて下さい(要求量:飼料乾物中7-11ppm)

主な飼料の栄養価(原物%)

注)日本標準飼料成分表(1995年版)