私たちは、畜産技術情報の収集・発信を通じてわが国の畜産の発展と生活に必要な畜産物の安定供給に寄与することを目指しています。

種付け準備と交配方法

種雄羊の準備

  • 血統、体型、発育など遺伝的能力の優れた種雄羊を選ぶ。
  • 交配時のボディーコンディションは3.5ぐらいが望ましい。

留意点

  • 精巣、陰茎の触診検査
  • 腐蹄症の予防と治療
  • 内部寄生虫の駆除
  • 風通しの良い涼しい場所での管理
  • 雌羊との隔離

交配時期と方法

出荷時期、飼料事情などを考慮して、自分に適した分娩時期を選び、分娩時期から逆算して交配時期を決める。
(例)サフォーク :8~9月交配で1~2月分娩、1~2月交配で6~7月分娩

交配方法には自然交配(本交)と人工授精がある。

自然交配

  • 種雄羊1頭に対して雌羊45頭前後
  • 交配期間は6~7週間とする。発情周期が約17日間であるから2.5回の交配機会がある。
  • 種雄羊にマーキングハーネス(胸部に取り付けたクレヨン)を装着する。乗駕すると雌の腰にクレヨンが付着するので、毎日の観察・記録により分娩日を予測できる。

雌羊の準備

  • 繁殖季節の長さは品種によって異なる。サフォークの繁殖季節は通常9月から2月中旬までの約180日間である。
  • 排卵数は栄養状態によって左右される。ボディーコンディションは2.5~3.0の中程度が望ましい。

《留意点》

  • 乳房、歯、外陰部の検査
  • 腐蹄症の予防と治療
  • 内部寄生虫の駆除
  • 外陰部周辺の毛刈り

雌羊の栄養状態の改善=フラッシング

舎飼管理 :交配2~3週間前から高栄養価の飼料を給与する。
放牧管理 :良好な放牧地に移す。放牧地の状態が良くない場合は濃厚飼料の給与が必要である。

雌羊のボディーコンディション

腰部の背骨とその周囲の肉や脂肪の付き具合を手で触れて点数をつける。

《飼料給与の目安》

1 :別飼いする必要がある。
2と2.5 :交配前に増飼いする。
3.5 :平均以上の肉付きであるが、繁殖性を損なうほど太ってはいない。
4と4.5 :飼料をおさえて体重を減らす。

1
2
3
4
5

種雄羊の性行動

前かき

嗅ぐ

フレーメン

乗駕