私たちは、畜産技術情報の収集・発信を通じてわが国の畜産の発展と生活に必要な畜産物の安定供給に寄与することを目指しています。

剪毛の手順(バリカン)

剪毛の注意点

  • 剪毛はできるだけ晴天の日に行う(寒さでめん羊に風邪をひかせないため)。
  • 剪毛当日の朝は、めん羊に飼料を与えない(剪毛途中にめん羊が苦しがって暴れないため)。
  • 剪毛場所を掃除し、めん羊に付着したワラクズ等を取り除く(刈り取った羊毛へのゴミの混入を防止するため)。
  • 剪毛部位の皮膚にたるみを作らないこと。また羊毛を引っ張り上げないこと(めん羊の皮膚を傷つけないため)。
  • 誤って皮膚を切ってしまった場合は、剪毛後に希ヨードチンキで傷口の消毒を行う(細菌感染を予防するため)。
  • 刈り取った羊毛は、スカーティングを行ってから保管する。

スカーティングの方法

羊毛の毛先を上にして広げ、周りの短い羊毛や糞尿などで汚れた部分、夾雑物の多い部分を取り除く。

保管の方法

スカーティングを終えた羊毛を1頭ずつまとめ、紙または布の袋に入れて、日が当たらず、風通しのよい場所に保管する。

①胸と腹を刈る(雄は陰筒に注意!)。

②内股を刈る(乳頭と雌の陰唇に注意!)。

③左後肢を刈る。

④左の尻を刈る。

⑤首の下側を刈る。

⑥左の肩を刈る。

⑦左体側を刈る(めん羊の肩の下に左足を入れて保定)。

⑧背中を刈る。

⑨首の右側を刈る。

⑩右の肩を刈る。

⑪右体側を刈る(めん羊の首を股で保定)。

⑫右後肢を刈って終了(握り拳で膝を伸ばす)。