私たちは、畜産技術情報の収集・発信を通じてわが国の畜産の発展と生活に必要な畜産物の安定供給に寄与することを目指しています。

めん羊の扱い方と管理上の注意点

捕まえ方

羊のフットワークは一流ラガーなみ、広いところで捕まえようとしても無理。むやみに追いまわさず、コーナーに集めましょう。

首をつかんで引き寄せます。この時、後肢の付け根を握ると暴れません。(羊毛をつかんではいけません。)

おさえ方

顎を持ち上げるようにして立たせると羊は動きません。

寝かせた時には、羊の肩の下に脚を入れておくと立ち上がれません。

こうして座らせると、羊はおとなしくなります。蹄を切る時や毛刈りの時には、この様な形で保定します。

歩かせ方

立たせた状態で、お尻をくすぐるようにして歩かせます。

どうしても動かないときにはロープをたすき掛けにして犬を散歩させる要領で。

寝かせ方

首を曲げて、腰を押さえながら手前に引き寄せるようにして寝かせます。

左手を首に廻して右肩をしっかりおさえ、右手で右後肢をつかんで、羊を胸で押しながら、両手を手前に引きます。

飼料給与の注意点

羊を一旦外に出してから、飼槽に餌を入れましょう。この方が作業もしやすい。

頭からエサをかけたら、毛の中にいっぱいゴミが入ってしまいます。

施設

(1)草架
架の上部を板で塞いで下から乾草を引き出す様にしておくと、ゴミが落ちないで羊はいつもきれい。

(2)追い込み柵
多頭飼育の場合、追い込み柵を作って、一頭ずつ通れる通路を設けておくと便利。