用意するもの
- カード済みの羊毛A・B2色各40g
- 透明ビニール50cm×50cm位2枚
- すだれ
- タオル
- 帽子の型(ボール・鍋・植木鉢等で代用できる)
- 石鹸液(アルカリ性石鹸を湯で溶かしたもの)
- ネット(園芸店で売っている硬質ビニールネットを使用すると、すだれの代わりにもなる)
- 厚紙
- 直径2.5~3cmの丸棒(節のないもの)
作り方
- 厚紙で型紙を作る(図1)。
- 透明ビニールを敷いて、その上に型紙をのせる。
- A色(表になる方)40gを5gづつ8等分する。
(1)半分の4分の1づつを、繊維の方向に縦・横、縦・横とおく。型紙より少しはみ出る位に全体に平均において4段重ねる(図2・3)。
(2)(1)の上にネットをのせる。
(3)石鹸液を(2)の上全体にかけ、その上を手で押えて空気を抜く。
(4)ネットを静かに外し、代わりにビニールをのせて押え、下のビニールも一緒に全体を裏返す。
(5)上になったビニールを静かに外し、型紙からはみ出た羊毛を型紙の内側に折り返してかぶせる(図4)。
- A色の残り半分を、(1)(2)(3)(4)(5)と繰り返す。
- B色(裏になる方)40gを5gづつ8等分する。
- A色の上に、B色を(1)(2)(3)(4)(5)、(1)(2)(3)(4)(5)と繰り返す。
- B色の表面が整ったら、使い捨てポリ手袋やポリ袋をはめて(すべりが良く、手が荒れにくい)ネットをのせ、再び上から羊毛が動かない程度に力を入れて全体を摩擦する。
- 表面が落ち着いてきたらネットを外し、徐々に力を入れて直接摩擦してフェルト化させる。
- 表面の原毛をつまんで引張ってみて、下の層もついてくるようになったら、下の部分を5mm位型紙と一緒にハサミで切り取る。
- 切った部分は、摩擦してフェルト化させる。
- 型紙を出し、中側にも石鹸液をかけて摩擦する。
- 少しフェルト化したら、裏返えして摩擦する。
- デザインによっては下の方を引張って広げていく。
- タオルの上にすだれを置き、フェルトの内側にビニールをはさんでA面とB面がつかないようにして、一緒に巻き込んでローリングする(図5・6)。
- フェルトはローリングした方向に縮まるので、裏・表・色々な方向から巻いてローリングする。
- 部分的に縮めるときは、そこを強くもんで縮める。
- 希望のサイズになるまで繰り返す。
- 希望のサイズになったら型にはめて形を整える。
- 石鹸を洗い流して、脱水し、型にはめて乾燥させる。
うまくつかなかったとき
- つかなかった所を、少し毛羽立たせ、糸で荒く縫ってからもう一度フェルト化させて、できたら糸を抜く。
- 羊毛で甘撚りの糸を作り、荒く縫って、糸が目立たなくなるようにフェルト化させる。あるいは模様にする。
その日のうちにできなかったとき
- 途中で作業をやめても、次の日に続きができる。もし何日もできないようであれば、一度乾燥させておく。
その他の応用
- 違うデザインの帽子を作る時は、型紙の下を拡げたり、サイズを変えたりして、適宣形を変えることができる。
- ポシェット等も帽子を応用して、型紙を作れば自分だけのデザインを楽しむことができる。