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フリース

フリースとは

羊の毛を手順にしたがって刈ると、羊の毛は根元で絡みあっているため1枚につながった形に刈り取られてくる。これをフリースという。

フリース(1頭分の羊の毛)はそれぞれの場所によって毛質が違っている。毛の利用考えるとき、この毛質の違いは大切なものとなる。毛質の悪いもの(特に強度のないもの)は手で紡ぐのには適さない。強度のないものは指でひっぱるとすぐ切れるのでわかる。毛質の悪い部分は取り除く。

図はその大まかな区分けを示す。ただし、羊によっては全体に余り差のないもの、大きな違いのあるものなど品種、個体差などによりさまざまである。

ローリング(フリースを巻く)

フリースを保管しておく時、販売する時はロール状にしておく。フリースが濡れているときは必ず乾燥させてから行う。毛先が内側に、根元が外側にくるように巻く。毛刈りが上手にできないとロール状になりにくい。

(1)フリースを広げ、ほぼ1/3のところ(点線の位置)から折りまげる。
(2)もう一方を折りまげる。
(3)尻の方から巻きこんで行く。
(4)出来上がり。毛の根元が見えている。