畜産技術発達史
B5版455頁
概要
畜産技術に関する情報の収集・整理を行い、畜産関係者が求める情報を提供するため、地方競馬全国協会の補助を受け、関係各位のご協力の下、「畜産技術発達史」を出版した。
本書は、戦後の日本の畜産を形づくってきた主要な技術について、その技術が求められた背景、技術開発や普及の経過、それに関わった人々、その過程でのエピソード、技術の概要、その技術の産業的発展や新たな技術開発への貢献などについて記録を残し、今後の参考に資することを目的としたものである。
畜産技術者はもとより、その技術分野の専門家でない方が読んでも理解できる内容とすることにより、畜産を学ぶ学生や一般の方々にも興味の持てるものとした。技術の開発に寄与した方々、技術の普及や予算獲得に努力した方々、日本の畜産の発展に寄与した海外の技術や研究者についての記述をとおして、技術は人が開発し人が受け入れるものであることを再認識する契機となり、さらに畜産技術の研究開発が進展し、日本の畜産の発達の一助となれば幸甚である。
構成
第1部 畜産技術開発の背景
はじめに
Ⅰ 酪農
Ⅱ 肉用牛
Ⅲ 養豚
Ⅳ 養鶏
Ⅴ 畜産環境
Ⅵ 草地・飼料
Ⅶ 家畜衛生
第2部 分野別技術の発展
Ⅰ 育種及び繁殖技術
Ⅱ 飼養技術
Ⅲ 草地・飼料作物の生産・利用技術
Ⅳ 家畜管理の省力化技術
Ⅴ 糞尿搬出・処理技術
Ⅵ 家畜の衛生・防疫技術
Ⅶ 畜産物の利用技術