私たちは、畜産技術情報の収集・発信を通じてわが国の畜産の発展と生活に必要な畜産物の安定供給に寄与することを目指しています。

平成18年度 飼養管理新技術確立・普及推進事業報告書

和牛子牛を上手に育てるために-和牛子牛の損耗防止マニュアル-

平成19年3月 社団法人 畜産技術協会 A4版62頁

概要

 近年、和牛の生産現場でも規模拡大が進んでいるが、管理面での対応が追いつかないための疾病や事故が多発している。子牛においては、直接的な損失のみならず、その後の発育遅延、繁殖や肥育への影響までを含めれば問題の裾野は大きい。

 畜産技術協会は、平成14~18年度にJRAの特別振興資金による(財)全国競馬・畜産振興会からの助成を受けて「飼養管理新技術確立・普及推進事業」を実施した。この事業は、肉用牛生産の低コスト化と高品質化を図る技術情報の普及・啓発を目的として、農林水産省の生産振興総合対策事業において都道府県の畜産試験研究機関が実施する共同試験の中央推進会議を開催するとともに、共同試験の成績をとりまとめ、さらに関連する技術情報を調査・収集して提供するものである。これまでに、肉用牛のビタミンA制御による高度肥育、稲発酵粗飼料の肥育牛への給与技術について取りまとめた。平成17~18年度においては、農林水水産省の強い農業づくり交付金により宮崎県が実施した子牛の損耗防止技術にかかる試験の事業に取り組み、中央推進会議を開催し、情報を収集した。それを基に別冊の「子牛の損耗防止に関する共同試験・情報集報告書」とともに、本書「和牛子牛を上手に育てるために-和牛子牛の損耗防止マニュアル-」を取りまとめた。

構成

 第1章 和牛子牛の哺育・育成の形態
 第2章 和牛子牛の疾病・事故の現状
 第3章 分娩前後の母子管理の留意点
 第4章 哺乳子牛の管理の留意点
 第5章 人工哺乳・早期離乳における管理の留意点
 第6章 多頭飼育における管理の留意点と哺乳ロボットの導入・利用
 第7章 子牛の疾病・事故への対策
 第8章 子牛の栄養と発育

 参考資料

全文PDF

  • こちらから全文をご覧いただけます   全文PDF