フェルトとは
羊毛に熱、アルカリ、摩擦を加えて、羊毛同士を絡ませて作るもので不織布ともいわれている。
羊毛
汚毛・洗毛
カード済み羊毛
ふとん用羊毛綿
用意するもの
- 羊毛(汚毛、洗毛、カード済み羊毛、ふとん用羊毛綿)
- 石鹸(洗濯石鹸、粉石鹸、石鹸シャンプー等)
- ハンドカーダー、洗濯板、ネット(園芸用、網戸用、カーテンレース)
- 手の荒れやすい人は、使い捨てビニール手袋を使うとよい
使用道具類等
石鹸
ハンドカーダー
洗濯板
平面の作り方
- 汚毛、洗毛は、ハンドカーダー等でカーディングする。なお、汚毛と洗毛は混同せずそれぞれ別々に用いる。
- カーディングした羊毛を一段ごとに繊維の方向を変えて3段以上重ねる。でき上がりは縮むので、大きめに、厚さが均一になるように重ねる。ふとん用の羊毛綿を用いる場合は、希望の大きさより大きめに切り、繊維の方向を変えて重ねる。
- 重ねた羊毛の上にネットを被せ、お湯で溶かした石鹸液を全体にかけて、手で押さえる。(石鹸を溶かすお湯は、60~70°C位がよい)
- 手のひらで、羊毛がずれない程度に力を入れて円を描くように動かして摩擦する。
- 縁は、綺麗になりにくいので、気を付けて整える。表面が落ち着いてきたら、ネットを外し(ネットに毛が絡むので、ゆっくりと)更に力を入れて、手のひらで摩擦する。表面の羊毛が動かなくなったら、裏返しにしてネットを上から被せ同じことをくり返す。裏側も動かなくなったら、のり巻きのように、ぐるぐる巻きにし、洗濯板などの上で方向を変えながら擦ったり、揉んだりしてフェルト化させる。縁は、最後にハサミで切って、整えてもよいが切った所に石鹸液をつけて、更に摩擦し、フェルト化させて仕上げる。お湯や石鹸液が、多過ぎても少な過ぎてもフェルト化しにくい。お湯が少ないようであったらお湯を、石鹸が少ないようであったら石鹸を、それぞれどの時点で追加してもよい。多過ぎた場合には、手で押して水分や泡を取り除く。
- でき上がったら、水でよくすすいで石鹸分を落とし、脱水機などで軽く脱水する。
- 形を整えてネットなどの上で乾燥させる。