国際化時代を反映し、畜産の分野でも人の交流、情報の交流は年々盛んとなり、また必須なものとなっています。
本書は、畜産分野において国際交流に必要な日本語と英語を対照できる用語集を目指して編集されました。編纂には、松川正(畜産技術協会附属動物遺伝研究所)を編集委員長として、畜産の各分野からなる5名の委員と21名の専門委員があたっています。
編纂の基本方針として、
(1)畜産のいろいろな分野の用語を一冊にまとめる
(2)収録語数は1万語程度とする
(3)畜産界で使われている用語は学術用語でなくても掲載する
(4)一般的に使われる用語で、ハンディな英和・和英辞典にでてくる程度の言葉は採用しない
(5)学術論文にしか出てこないような、特殊で専門性の高い用語は掲載しない
といった方針が採用されています。
また、技術協力の現場でも活用できるものを意図しているので、用語の解説は行わず、対訳のみのハンディなものとなっています。
本体は和英の部と英和の部から構成され、ともに1ページ2段組み、和英の部は五十音順の配列でその対訳が右欄に掲載されています。日本語の並べ方にはいろいろの方法があり、初めにカタカナ用語のみを集め、次いでひらがな用語、漢字と並べる場合もありますが、本書ではこれらを一括してすべて読み(発音)順としています。付図・付表として家畜の外貌や消化管、生殖器、枝肉の分割部位などの名称について、図解入りの対訳があります。
また、巻末の参考には、関係法令・行政・貿易および国際協力関連の用語、関係行政機関、組織の名称などの英訳がそれぞれ付され、関係国際機関などの名称については、略称とともに日本語訳があげられています。これらの参考資料は、本書の特色の一つです。
海外の技術協力に従事する専門家、国際会議や留学などで海外に赴く畜産関係者の利用が期待されます。
構成
1.和英の部
2.英和の部
3.付図・付表:
1)家畜の年齢、状態などによる英語の呼称
2)家畜の外貌、その他の名称
3)枝肉の分割部位、その他
4.参考
1)関係法令、行政、貿易、国際協力用語
2)関係法令名、行政機関などの名称
3)国際機関などの名称
・本用語集は、定価 4,000円(本体+税)+送料200円でご購入いただけます。